日本初の花のサブスク 花業界の新たなサプライチェーンを共創

ユーザーライクが提供する「ブルーミー」は、日本初の花をポストに届けるサブスクリプションサービスだ。花の生産者や市場、花屋を巻き込みながらサプライチェーンにITで変革を起こし、今や、10万世帯の会員を抱えるまでに成長した。同社の発展経緯と今後の事業構想を、同社の武井亮太社長に聞いた。

武井 亮太(ユーザーライク株式会社 代表取締役CEO)

「花のあるライフスタイル」を
日本に定着させたい

「ブルーミー(bloomee)」は日本初のポストに定期的に花を届けるサブスクリプションサービスだ。2016年6月のサービス開始時点で、すでに約2000人もの事前登録の申し込みがあり、その後も業績は順調に伸び、2022年1月時点のアクティブユーザーは10万世帯、累計出荷数は1500万本を超える。

ブーケの箱はポストに投函される

「ブルーミー」を運営するユーザーライクは、2014年9月創業のスタートアップだ。代表の武井亮太氏は、教育を通して子どもたちに良い影響を与えられるようになりたいと、学生時代は教員を目指していたという。

「ですが、大学生の時にスタートアップでのインターンを経験して、ビジネスが社会に与える影響力の大きさを実感しました。そして、より多くの人に影響を与え、より良い体験をしてもらうサービスをつくろうと起業を決意し、ユーザーライクを立ち上げました。創業当初に手掛けたのは、花のギフトを扱うECです。気軽に花を贈ることができるように、全国の花屋にチャットで相談できるサービスでした」

ところが、この事業は1年半続けても、鳴かず飛ばずで伸び悩んだ。理由を探るためユーザーにヒアリングを行うと、「花は高いから頻繁に買えない」「そもそも普段の生活に花がないからプレゼントの選択肢に入れにくい」といった声が集まった。

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