1年で利用者は14倍に 医師と患者に「優しい」健康相談アプリ

コロナ禍への対応策の一つとして注目されるオンライン健康相談サービス。LEBER(リーバー)は医師・ユーザー双方に負担の少ないサービス設計や、学校の集団感染を防ぐための独自機能の開発などで、1年でユーザー数を約14倍に伸長させた。

伊藤 俊一郎(リーバー代表取締役)

オンライン健康相談とは、スマートフォンなどを使ってユーザーが医師と遠隔でコミュニケーション(ビデオ通話やテキストメッセージ等)を行い、個人の心身の状態に応じた必要な医学的助言を受けるサービスだ。診療行為ではない公的医療保険外サービスであり、具体的な診断や薬の処方は不可能だが、診療の要不要に関する指示・助言や、一般的な症状に対する罹患可能性のある疾患名の列挙、市販医薬品の使用に関する助言などを受けることができる。

シード・プランニングによれば、オンライン診療サービスの国内市場規模は2018年に約123億円で、その半分以上をオンライン健康相談サービスが占める。利用場所を気にせず夜間でも使える健康相談サービスは、病院に行く前の不安解消や自宅でのセルフケアのほか、医療機関へのアクセスが制限されている人の医療格差是正、さらにはコロナ禍への対応策としても注目を集めている。成長市場を狙った新規参入も多く、2019年末にはLINEグループがサービスを開始している。

AI利用で医師の負担を軽減
わずか5分で相談に回答

こうした中で、2020年にユーザー数が約14倍に伸長した健康相談アプリが「LEBER(リーバー)」だ。2018年1月にアプリをリリースし、2019年末に約1万人だった累計利用者数は2020年末に約14万人まで拡大した。登録医師数は2020年末で約300人に達し、24時間365日の健康相談を提供している。

健康相談アプリ「LEBER」の主要機能

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