2020年10月号
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地域で生まれる新産業

分散化する世界の新ビジネス ブロックチェーンで何が変わるのか

小林 弘人(インフォバーン 代表取締役 CVO)

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GAFAの信頼性が問われるなど、中央集権型システムが限界を迎える中で、世界は分散化し、新しいビジネスが勃興する――。『After GAFA 分散化する世界の未来地図』の著者、小林弘人氏に、分散型テクノロジーであるブロックチェーンの可能性、イノベーションの新たな潮流について話を聞いた。

小林 弘人(インフォバーン 代表取締役CVO)

デジタル分野だけでなく
あらゆる領域で分散化が進展

――小林さんは近著『After GAFA 分散化する世界の未来地図』において、「分散化」をキーワードに変化の潮流を描かれています。

小林 今ある様々なサービスやシステムは中央集権的な設計思想でつくられています。中央集権的なプラットフォーマーの代表として、GAFA(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)が挙げられますが、近年、GAFAに対抗する動きが世界で顕在化しており、また、ブロックチェーンのような分散型テクノロジーも存在感を増しています。

現在、分散化はあらゆる領域で進展しており、ものづくりや金融、食や農業、交通、サプライチェーン、エネルギー、さらには働き方やキャリア選択、ライフスタイルまで社会全般にわたります。コロナ禍は、その流れを加速させました。例えば、リモートワークの導入が一気に増えましたが、これはオフィスの分散化と言うことができます。

日本企業の事例として、今年2月にJR東日本がドイツ・ベルリン発のスタートアップ、Infarm(インファーム)と提携しました。Infarmは屋内垂直農法を展開しており、土地がない都市部でも運用できるため、既存の産地や流通機構から脱し、次世代型の地産地消を実現します。今、こうした分散型のビジネスが次々に生まれています。

欧州では、「共生」や「サーキュラー・エコノミー(循環経済)」の実現に向けたイノベーションが本格化している(写真は、独Infarmの野菜販売の様子)
写真/JR東日本プレスリリース

ただし、分散化した世界が、中央集権型の世界に完全に取って代わるわけではありません。今後もそれらは併存し続け、世界はハイブリッド化していくでしょう。

今、分散化が加速している要因の1つとして、中央集権的な仕組みが行き過ぎていることがあります。GAFAのような巨大プラットフォーマーは、個人情報を一手に握る存在にもかかわらず、「信頼」の欠如が懸念されています。

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