シヤチハタの新分野への挑戦 電子印鑑・生活便利グッズまで

1925年の創業から95周年、定番商品の「ネーム印」の日本トップブランドであり新型コロナウイルスが猛威を振るう今、子ども向けの手洗い練習スタンプ『おててポン』を販売。さらに電子印鑑、生活便利グッズまで......。常に新分野へチャレンジし続ける企業文化と歴史とは。

舟橋 正剛(シヤチハタ 代表取締役社長)

スタンプ台のいらないスタンプ

1925年、インキを補充せずに使える『万年スタンプ台』を開発したのが、シヤチハタの始まり。

舟橋社長は、「当時は使うたびにインキをスタンプ台に染みこませるのが当たり前でした。それを不便に感じた創業者が、蓋を開けていても乾かないスタンプ台を作ろうと一念発起したのが、社の興りです」と話す。

『万年スタンプ台』は順調に売上を伸ばし、成長した。ところが、シヤチハタの創業者は、その人気商品にあぐらをかかなかった。

当時はゴム印を使うときは必ずスタンプ台が必要でした。日本の高度成長の中わざわざスタンプ台を使って捺印する行為自体への危機感がありました。それで、いつでも適量のインキがゴムから染み出してくる浸透印の開発を手がけたのです」(舟橋社長)。

新商品の開発は、スタンプ台の必要のないスタンプを作るという、ある意味、自社の看板商品を否定するようなものだ。しかし、この発想が、その後、50年もの長きにわたり定番となり続ける『Xスタンパー』を誕生させた。

定番商品である「Xスタンパー」

認め印を求められ、"シヤチハタでいいですか?"と聞く人は多い。このシヤチハタが会社名であり、その商品名が『Xスタンパー』であることを知る人は少ない。

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