2020年4月号
購読申込み のあとに ログイン していただくと全文をご覧いただけます。

地域経済とイノベーション

交通事業は経済活性化、SDGs実現の要

倉富 純男(西日本鉄道 代表取締役社長執行役員)、永野 芳宣(事業構想大学院大学 特命教授)

1
​ ​ ​

九州が一つになり、「強い九州」をつくるための役割。さまざまな事業会社との提携や海外進出を進める西日本鉄道・倉富純男社長と、事業構想大学院大学・永野芳宣特命教授の2人が語る。

倉富 純男(西日本鉄道 代表取締役社長執行役員)、永野 芳宣(事業構想大学院大学 特命教授)

観光地の基盤をつくり
九州経済に良い循環を起こす

永野 西日本鉄道(西鉄)は、鉄道事業に始まり、沿線都市の開発やホテル・レストラン事業など、グローバルも含め事業領域をどんどん拡大しています。最近ではJR九州とMaaSを推進されるなど、社会の課題解決にも精力的に取り組んでいらっしゃる。人口減少と超高齢化が進むなか、西鉄の役割は今後極めて大きくなりそうですね。

永野 芳宣(事業構想大学院大学 特命教授)

倉富 交通網をしっかりと形成し移動手段を確保する。これがなければ地域社会は成り立ちません。西鉄一社でそれを実現できないのであれば、JR九州や地域の交通局などと一緒に拠点ごとの交通ネットワークを構築する。さらに、そうした交通の軸をしっかりと保ちながら、その周辺にできるだけコンパクトで機能的な交通体系を築く。それに尽きると思います。

倉富 純男(西日本鉄道 代表取締役社長執行役員)

永野 その時に都市部と同じものをローカルに作ってもしかたないですよね。

倉富 ローカルの特色を生かすことは大事です。柳川はクリークのネットワークを生かした川下りが有名ですが、その堀を西鉄柳川駅前まで拓き、駅前からそのまま川下りができるようにする計画が県主体で進められています。今とくに力を入れているのが太宰府です。福岡空港と太宰府を直接結ぶバスルートを整備し、カルティアという古民家を改修した宿泊事業も始めました。柳川と太宰府には観光列車も走らせています。観光地としての基盤をしっかりと築き、鉄道で太宰府や柳川に遊びに行っていただく。そうなれば、結果的に福岡空港の発展や福岡都市圏全体への集客にもつながるでしょう。

永野 私が感銘を受けたのはホテル事業です。ビジネスクラスから高級ホテルまで幅広く展開されていますよね。

倉富 世界に福岡の存在を知ってもらうには、「西鉄=福岡」だと知ってもらう必要があります。おかげさまで、今年の5月末には海外3号店となるソラリア西鉄バンコクをオープンします。

2020年5月に開業予定のソラリア西鉄バンコク

永野 観光による地域活性化や、西鉄のブランディングのためにも、海外の富裕層に認められるような高級ホテルが今後は重要になるかと思います。

残り78%

1
​ ​ ​

バックナンバー

メルマガで記事を受け取る

メルマガ会員限定で、
ピックアップしたオンライン記事を
毎日お届けします。

以下でメルマガの登録ができます。

購読申し込みで全記事が読める

2018年4月号「SDGs×イノベーション」完売!

会員になって購読すれば、バックナンバー全記事が読めます。PC・スマートフォン・タブレットで読める電子ブックもご用意しています。


初月無料キャンペーン実施中!

バックナンバー検索

注目のバックナンバーはこちら

最新情報をチェック。

会員になると 最新「事業構想」が読み放題。今なら

初月無料キャンペーン実施中