農水省の食品産業戦略 企業間の連携でロボット・AIを活用

食品製造業は、農林水産物の付加価値を高め、地域の経済と人々の食卓を支える重要な産業。小規模事業者が多い中、将来を見据えた機械化・デジタル化の取組は不可欠だ。企業間で協力し、低コストで導入可能な新製造システムの開発を支援する、農水省の施策が始まっている。

平田 将大(農林水産省 食料産業局食品製造課 食品企業行動室)

農産物などの原材料を加工し、食品や飲料を作る食品製造業は、多くの人を雇用し付加価値を作り出す、日本の重要産業だ。製造業に占める比率を見ると、2016年の時点で事業所数は14.3%、従業員数で15.9%を占める。食品製造企業は全国津々浦々に立地し、地元の一次産業と密接な関係にある。地域の雇用と経済を支える産業といえる。一方で、食品製造業を担うのは中小企業が多く、小規模な工場が大半を占めているという特徴もある。

食品製造企業の規模

出典:経済産業省2014年工業統計

 

全文をご覧いただくには有料プランへのご登録が必要です。

  • 記事本文残り85%

月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!

初月無料トライアル!

  • 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
  • バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
  • フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待

※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。