2020年3月号
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地域経済とイノベーション

イノベーションは人、その「場づくり」を急げ

石原 進(九州経済連合会 副会長)、永野 芳宣(事業構想大学院大学 特命教授)

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令和時代の始まり。この国の対応とその中での九州の役割と持続的成長手段とは何か。九州経済連合会石原進副会長・第一会長職務代行と、事業構想大学院大学永野芳宣特命教授の2人が語る。

石原 進(九州経済連合会 副会長)、永野 芳宣(事業構想大学院大学 特命教授)

司会 観光と農業をどう生かすか。さらに、SDGsを達成するための手段。テーマは多様ですが、結局イノベーションが鍵ではないかと思います。まず、九州経済界の代表のお一人である石原さんから、ご意見を伺いたいと思います。

イノベーションを起こす人の
「場づくり」の必要性

石原 解決しなければならない課題が多過ぎるぐらいあります。何から話せばよいか迷うけど、絞るとすればわが国の場合、「人口減少」だと思います。

石原 進(九州経済連合会 副会長)

元気な高齢者や女性にもっと活躍してもらうとか、外国人の移民を考えるとか、政府もそうした方針を固め具体策を進めていますし、経済界もいろいろと知恵を絞っていますが、急速な人口減少に対して、十分に対応出来るほどの施策は未だ整っていません。

例えば外国人の活用ですが、習慣も言葉も違うし、それに技能も学んでもらう必要があるとなると、そう簡単ではない。それに、何十万人と大勢になってくると、対応する体制づくりが未だ出来ていません。

そこで、私はまずは「人のイノベーション」だと思っています。イノベーションを起こせるような、有能な人財を創り出す「場」と「システム創り」を、スピード感を持って、取り組む必要があります。

司会 なるほど、私共の大学は正にそういう役割を担っていると思っております。では本学の特命教授の永野さん、いかがですか。

永野 何か、最初から結論が出たような話になってますが(笑)・・・石原さんの言われる通り、どんな世の中になっても、全ては人がやることですし特にリーダーの役割は大きいわけですから、「人のイノベーション」とは新鮮な響きがありますね。要するに、そういう人創りの「場」が、これからの令和時代にはとても重要だし、益々必要になってくると思います。

永野 芳宣(事業構想大学院大学 特命教授)

石原 そういう「場」を今まで日本は、積極的に作ろうとしてこなかったと思います。冷戦の終結後、インターネットが民間に開放された時、アメリカはいち早くシリコンバレーを立ち上げて、懸命にヒト・モノ・カネを注ぎ込みプラットホーム創りをした結果、GAFA集団を生み出した。そして、今や中国もBATHといわれるような集団が、急速に力をつけている。

一方わが国は、彼らから相当遅れていますが、現在のような人口減少の状況下では、企業が生産性を上げなければ、地方創生は出来ません。九州は、元々ソニーや日立、キャノン、オムロン、安川電機など半導体やICTソフトの工場が集中している所です。経済界がリーダーシップを発揮して、ICT技術を活用して生産性を上げていくことが、大変重要であると思います。JR九州でも、自動列車運転装置の搭載車両を使った試験走行を行っているところです。

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