2019年4月号
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顕在化するメンタルヘルスの課題

家入一真氏×cotree櫻本真理氏 起業家の「心の危機」を語る

家入 一真(CAMPFIRE、NOW 代表取締役)、櫻本 真理(cotree 代表取締役)

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一般に、「強くあるべき」「前向きであるべき」と考えられがちな起業家たち。しかし実際には、孤軍奮闘する中で、深刻な「心の危機」に直面している起業家は少なくない。起業家のメンタルヘルス問題について、家入一真氏とcotree・櫻本真理氏が語る。

気軽に相談できる第三者が必要

――日本の起業家の約4割が気分障害・不安障害の疑いがあるという調査もあります。起業家のメンタルヘルス問題について、どう見ていますか。

家入 一真 (CAMPFIRE 代表取締役 / NOW 代表取締役)

家入 僕自身、たくさんの起業家に会っている中で、心の不調を感じている起業家が一定数いることは感じていました。個人的に大きな衝撃だったのが、数年前に後輩の起業家が突然自ら命を絶ってしまったこと。近くにいながら、僕はその予兆すら感じることができませんでした。

櫻本 真理 (cotree 代表取締役)

櫻本 心に不調があっても、身近な人に相談しない起業家はたくさんいます。孤軍奮闘しながら不安を感じている起業家は非常に多く、特に家庭の不和がメンタルに影響を与えるケースは少なくありません。

家入 起業家は「強くあるべき」と思われがちで、メンタルが不調でもなかなか言い出しづらい。

それに、スタートアップ界隈には、メンター(指導者、助言者)となる投資家や先輩起業家はたくさんいますが、それぞれの実体験ベースでメンタリングするので、合う合わないがあって、言うことを聞いていると逆に疲弊することもある。また、例えば共同創業の場合、お互いにコトを荒立てないように気持ちを抑えているうちに、心が疲れてしまうこともある。

第三者となるメンタルヘルス専門家が起業家をサポートする仕組みがあると、違ってくるんじゃないかと。

櫻本 アメリカはメンタルヘルスへの問題意識が強くて、例えばフォーチュン500の起業家・経営トップの25%が専属の精神科医、35%がコーチを持っているという調査もあります。

メンタルの維持・管理が、ガバナンスの1つとして捉えられている。米国では、起業家が心の問題を抱えていたら、専門家へとつなぐのもベンチャーキャピタルの役割です。

「自分」に対する理解を深める

――cotreeは昨年、起業家のメンタルヘルス問題に特化した支援プログラム「escort(エスコート)」を始めました。

櫻本 「escort」は、cotree顧問に就任された家入さんと一緒に開発し、20社以上の国内主要VC等と連携しながら運営しています。どんな人をどう巻き込んでいくかについては、家入さんに大きな力になっていただきました。

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