2019年2月号
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モビリティ革命

新モビリティを開発 目指すは「日本を代表する乗り物メーカー」

鳴海 禎造(glafit 代表取締役CEO)

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クラウドファンディングで国内最高額の支援を獲得。和歌山のベンチャー、glafitが開発した「電動バイク×自転車」の新モビリティが注目を集めている。同社は、競争が激化しているEVへの参入も目指し、「日本を代表する次世代乗り物メーカーになる」ことを目標に掲げる。

鳴海 禎造(glafit 代表取締役CEO)

電動バイクと自転車が融合した新モビリティ「glafit(グラフィット)バイク」が注目を集めている。スイッチ1つでペダル走行とバイク走行が切り替わり、さらに「バイク×自転車」の両方を掛け合わせたハイブリッド走行モードもある。最高速度は約30km。車体は18kgと軽量で、折り畳んで持ち運んだり、車のトランクに積むこともできる。glafitバイクは、「人々の移動をもっと便利で、快適で、楽しいものにする」次世代の乗り物なのだ。

glafitバイクは和歌山のベンチャー企業が開発し、2017年5月に実施したクラウドファンディングで国内最高額となる1億2800万円の資金を集め、事業化された。同年9月の発売以来、約3000台を販売している。

glafitバイクは、自転車とバイク、さらに両方を掛け合わせたハイブリッド走行という、1台で3台分の用途を果たす新ジャンルの乗り物

「買うプロ」から「売るプロ」、
そして「つくるプロ」に

glafitの鳴海禎造CEOは、長らく和歌山で自動車関連のビジネスを続け、2007年に設立したFINE TRADING JAPANでは、中古車や自動車部品の輸入のほか、オリジナルのカーパーツを開発・販売してきた。

転機となったのは、2012年に100年ビジョンを策定したことだ。glafitのウェブサイトには自社の「あゆみ」が載っており、そこには「2115年 日本を代表する次世代乗り物メーカーに」と記されている。

「今は大企業でも、すべて始まりは小さな会社ですし、本当に何も無いところからスタートして世界的な自動車メーカーになったホンダさんのような企業もあります。ホンダさんの成り立ちを考えると、自分たちが日本を代表する乗り物メーカーになるのは、不可能ではないと考えました」

glafitバイクの開発がスタートしたのは2015年。企画やコンセプトは、「自分たちが欲しかったもの」という思いを基に生み出された。

また、鳴海CEOは、自社の開発・生産方法を「組立パソコン方式」と表現する。glafitバイクは、既存のパーツを組み合わせてつくられているからだ。

「新しいモビリティを開発すること自体は、ハードルが高いことではありません。事業としてやるか、やらないかは気持ちの問題が大きい。モビリティのハード事業に参入する企業は少ないですが、ずっと自動車のビジネスをしている私にとっては、自然な選択肢でした。和歌山から出ることなく事業を続けてきましたが、ある意味、視野が狭かったからモビリティに懸けることができたのかもしれません。東京で育っていたら、多分やっていなかったと思います」

2017年にglafitバイクのプロトタイプを完成させ、クラウドファンディングを実施。それは、「自分たちが欲しかったもの」が本当に受け入れられるのか、市場調査をするためだった。

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