2018年7月号

MPDレポート

3拠点を結ぶ事業構想スピーチ/マッチングで新技術を社会実装

月刊事業構想 編集部

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事業構想スピーチ
白熱の講演を 三拠点で結ぶ

学校法人先端教育機構は、今年4月に事業構想大学院大学の別置キャンパスとして、大阪校(大阪市北区堂島)と福岡校(福岡市中央区天神)を開校した。

経済界やクリエイティブ業界の著名人を招きその構想を聞くリレー講義「事業構想スピーチ」(担当:田中里沙教授)では、東京・大阪・福岡の三拠点を遠隔テレビ通信網で中継して授業が展開されている。

講師との質疑応答では大阪校・福岡校も交えたインタラクティブかつダイナミックなやり取りが展開された。異なる視点からの指摘に東京校の受講生も新鮮な刺激を受ける様子がみられた。

「事業構想スピーチ」は現在のところ、東京校への講師招聘が主であるが、前期および後期に各数回、大阪校・福岡校へも講師を招聘する予定だ。

これまで中継拠点として稼働してきた東京校は中継を受ける形となり、新鮮なインタラクションが期待される。

ディスプレイを複数設置し臨場感を高めた講義。

白熱の講義に聞き入る受講生の模様。

 

院生の声

中島 綾香(なかしま・あやか)
研究開発職
(2017年入学・6期生)

効果的なマッチングで
新技術を社会に実装

研究開発は一般的に、実社会から遠く、何となく難しそうな印象を持たれることがあります。私はその魅力をわかりやすく伝え、社会実装のスキームへつなげられる研究者になりたいと思っていました。経営管理学修士(MBA)などとも比較しましたが、自分に必要なのはサイエンスの知見を活かす事業においては、起点の部分だと感じ、入学を決意しました。

入学当初は、埋もれている研究成果や開発された技術を、出会うべき人に出会わせて実装させる「シーズとニーズのマッチング」を構想していました。成功している仕組みは多くないと感じ、修士課程の1年目は授業を多く履修し、多様な見方を養いました。仕事との両立が大変で通えない時期もありましたが、どの授業も面白いので、社会学や経営学などを中心に、開講後のビデオ録画システムなどを最大限に活用し、エッセンスの吸収に努めました。研究的な視点を日本の社会課題に当てはめて考えることは、知的に楽しい作業です。経営者やクリエイターなどの異業種、幅広い年代の方々が同級生となり、社会経験を豊富に積まれている方々とフラットに接することができるのも、一生の財産です。

事業を構想するプロセスは本質的に、仮説を立てて多様な観点から検証するという研究の営みと似ています。今学んでいるようなことが、いずれは大学(院)の理工系カリキュラム全体に組み込まれてほしいと感じます。世の中には、その機能が未知の素材や明らかになっていない現象がたくさんあり、研究開発の成功でその良さが明らかにされ、必要とする人たちに届けられます。その担い手である研究者一人ひとりが、「マッチングのアンテナ(思考回路)を自分の内に立てる」ことで、更によいマッチングにつながるというのが現在の結論です。その意味で、現場の研究開発職の方々にこそ、入学をお奨めしたいと思います。

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