ロイヤルホテルの「受け継ぐ価値」と「進化していく価値」
1935年に「新大阪ホテル」が開業してから90周年を迎えた株式会社ロイヤルホテル。大阪・関西万博に合わせて旗艦の「リーガロイヤルホテル大阪」のリニューアルを終えた今、地域に根づきながら国賓などのVIPをもてなしてきたブランド力を礎に、新たな歴史を歩み始めている。
䕃山 秀一(ロイヤルホテル 取締役会長)
大阪の迎賓館としての
誇りを受け継ぎ90年
リーガロイヤルホテル大阪の前身、「新大阪ホテル」が開業したのは 1935年。地元財界や市長からの「賓客のための近代的ホテルを大阪に」という要望に応えて設立された。その後、大阪や京都にグループホテルを続々と開業。1970年の大阪万博と前後して、中之島に「大阪ロイヤルホテル」の本館、新館を建設し、現在の「リーガロイヤルホテル大阪」の形ができた。

1935年開業の「新大阪ホテル」。大阪初の近代的ホテルとして、国内外の賓客をもてなした
「鉄道会社や不動産会社の傘下としてではなく、地元の行政と財界の協力によって設立されたことが、私たちのホテルと地域との深い結びつきを物語っています。敗戦や、戦後の混乱などもありましたが、地元企業の資本に支えられ、守り抜くことができました」取締役会長の䕃山秀一氏はこう語る。
2015年に関西経済同友会代表幹事となり、万博やIRをフックとしたインバウンド需要が地元経済復活の起爆剤になると期待をかけていたところへ、コロナ禍によって業界全体が深刻なダメージを受けることになった。できる限り従業員と直接会話し、ポスターで「明けない夜はない」というメッセージを掲げ、士気が下がらないよう努めたという。
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