2018年6月号
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IoT、目前に迫る市場拡大

けん玉×IoTでクールに世界進出 eスポーツ、健康増進が追い風

大谷 宜央(電玉 CEO)

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日本の伝統的な玩具・けん玉が今、「クール」なものとして世界で人気を集めている。けん玉をIoT化し、世界中のプレーヤーと対戦できるようにした『電玉』は、海外進出を見据えるとともに、健康寿命の延伸やeスポーツにも成長の機会を見出している。

大谷 宜央(電玉 CEO)

「これまでの玩具はテクノロジーとは無縁で、進化がなさすぎました」

そう語るのは、電玉のCEO・大谷宜央氏だ。同社は、けん玉をIoT化した玩具『電玉(でんだま)』を開発し、新しい市場をつくり出している。

『電玉』は高度なセンサーや加速度計、アクチュエーターなどが内蔵されており、どこに玉が乗ったのかや、どんな動作で技を決めたかなどを感知できる。また、ブルートゥースでアプリとも連携する。

「電玉は、対戦できるけん玉です。例えば、日本と外国のプレーヤーがアプリでつながって、技を競い合う対戦ゲーム、陣取りゲームを楽しむことができます」

もちろん、『電玉』は一人でも遊べる。けん玉の練習を一人で続けるのは大変でも、『電玉』ならばアプリで自分のスキルを点数化し、「クエスト攻略」などのゲーム形式でトレーニングを積み重ね、上達を実感することができる。

公園の高齢者から得た気づき

大谷CEOが『電玉』を開発したのは、2015年に参加したハッカソンがきっかけだ。いろいろなプロダクトが候補となっていたが、たまたま公園で聞いた話がヒントになり、けん玉に着目した。

「公園にいたお爺ちゃんから、『子供たちは伝統的なおもちゃに興味がなくて、一緒に遊びたくても遊べない』という話を聞きました。それで、伝統的なおもちゃでもゲーム的な要素を加えれば、子供や若者、世代を超えて遊べるものができると思ったんです。小さな子供がお爺ちゃんのけん玉の技を見て、『すごい!』と言っているような風景が浮かんで、そこから考えていきました」

大谷CEOは2016年2月に電玉を設立し、開発をスタートした。

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