移住者が「起業の島」の活力に ジャムから始まった地域再生

都会からの移住者が周防大島に立ち上げたジャム専門店「瀬戸内ジャムズガーデン」。創業から15年、現在では全国にファンを抱える人気店へと成長した。「ジャムで地域を再生する」、その思いは地域住民の心をも動かし、島の未来を大きく変える起点となっている。

松嶋 匡史(瀬戸内ジャムズガーデン 代表取締役)

山口県の東南部に位置し、瀬戸内海に浮かぶ周防大島は、かつて高齢化率日本一と言われ、深刻な過疎化問題を抱えていた。しかし、現在は若い移住者による起業が相次ぎ、「起業の島」として全国から注目される存在になっている。

その起点の1つになったのが、都会から移住した松嶋夫婦が創業し、今では県内外から多くの人々が訪れる手づくりジャム専門店「瀬戸内ジャムズガーデン」だ。

定番と季節の果実を使った手づくりジャムが30~40 種類並ぶ「ジャムズブティック」(年間で180種類が登場)。常時20種類のジャムが試食でき、お気に入りを選ぶことができる

ジャムの奥深さに可能性を見た

瀬戸内ジャムズガーデンの代表、松嶋匡史氏は新婚旅行で訪れたフランスでジャムに出会った。以前の職場である電力会社に在籍時、2年間ほどベンチャー企業に派遣された松嶋氏は、そこで起業の面白さを感じていた。「いつかは自分で事業を」と考えていた矢先のフランスだった。

「日本でのジャムの認識はパンのお供。しかし、フランスのジャム専門店では『デザート』として多様に扱われていました。ジャムの奥深さに大きな可能性を感じて、日本でもそうしたジャムの食文化を築きたいと思ったんです」

帰国後は、電力会社に勤める傍らでジャムづくりに没頭。休日は各地のジャム製造者を訪れて学び、研究を重ねた。

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