ハーバードが「東北」に学ぶ 次世代リーダー、7つの資質

ハーバード・ビジネス・スクール(以下、HBS)の学生が、授業の一環として毎年、東北を訪れている。日本人唯一のHBS教授として、本プログラムを実現した竹内弘高氏は、「次の社会を牽引するリーダーに求められることが東北にある」と語る。

竹内 弘高(ハーバード大学経営大学院(ハーバード・ビジネス・スクール)教授、一橋大学名誉教授)

2018年2月9日、東日本大震災を経験した東北の社会起業家から、世界が何を学び、東北はどこを目指すのかを考えるイベント「SENDAI SOCIAL INNOVATION SUMMIT」が開催された。主催した仙台市は、「女性活躍・社会起業のための改革拠点」の国家戦略特区として、社会課題を解決する起業家を育成する取り組みに注力している。

冒頭の基調講演に登壇したのは、「世界を変えるリーダーの育成」を理念として1908年に創設されたHBS教授の竹内氏。同氏は「東北の起業家から学ぶ新しいリーダーシップのあり方」というタイトルで講演を行った。"東北の起業家から学ぶ"とあるのは、HBSでは東北に学生を派遣し、現地で学ぶ授業「ジャパンIXP」を開催していることに理由がある。

IXP とはImmersion Experience Programの略であり、学生5、6人がひとつのチームを組み、9日間、アントレプレナーの元へ訪れ、現状を分析。新たな事業を提案する中で、学生が学びを得るプログラムである。世界中に候補地がある中、世界で唯一7年間連続、研修地として選ばれているのが東北なのだ。竹内氏は「東北に、これまでとは質の違う新しいリーダーが出現しています」と話し、HBSの学生が東北のアントレプレナーと接することで得た7つの学びを説明した。

ハーバードビジネススクールの学生が
東北のアントレプレナーと接することで得た7つの学び

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