沖縄に世界トップクラスの教育研究機関 スタートアップを活性化
学内の公用語は英語、教員・学生の半数以上が外国人。沖縄県恩納村にある「大学院大学」が、イノベーションの拠点として、存在感を高めている。世界最高水準の教育研究機関を目指す、沖縄科学技術大学院大学(OIST)の戦略について、ピーター・グルース学長に話を聞いた。
ーーー沖縄科学技術大学院大学(OIST)は、どういった理念の下、運営されているのですか。
グルース OISTは、世界トップクラスの教育研究機関になることを目指しています。そのために必要なのは、まず、世界中から最高水準の人材を集めること。
優秀な人材を誘致するには、安定的な資金を持つ必要があります。資金があれば、教員が研究費の申請業務に時間をとられることもありません。
マックス・プランク協会、ウェルカム・トラスト、ハワード・ヒューズ医学研究所など、世界的に著名な研究機関は本当に安定的な資金の下で運営されています。資金があることで、ハイリスク・ハイリターンの研究にも打ち込みやすくなり、独創的な成果も期待できるのです。
OISTは政府の主導で2011年に設置された大学であり、国の予算で運営されています。現在、約60名の教員がいますが、外国人が約60%。例えば、東京大学の外国人教員の比率は10%程度と聞いていますから、OISTは日本でも有数の国際性の高い大学になっています。
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