誇りの持てる地元づくり シビックプライドを醸成するには

都市に対する市民の誇りを示す「シビックプライド」は、19世紀のイギリスの都市で重要な概念となった。まちの魅力の体験により、住民のプライドを育み、まちとの良好な関係を築く試みだ。

伊藤 香織(東京理科大学理工学部建築学科 教授)

主体的に都市と関わる意識

「シビックプライド」は都市に対する市民の誇りを指す概念で、「より良い場所にするため、自分自身が関わる」という当事者意識や自負心を含む。

「シビックプライドは、歴史的には19世紀に勃興したイギリスの都市の規範だったといわれます」と、東京理科大学理工学部建築学科の伊藤香織教授は解説する。伊藤教授は、シビックプライドの研究を続け、「シビックプライド―都市のコミュニケーションをデザインする」(宣伝会議Business Books)などの著作を発表してきた。

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