2017年8月号
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地域×デザイン まちを編みなおすプロジェクト

町に伝わる「満腹主義」を発信 宮崎高鍋町デザインプロジェクト

鈴木 紗栄(日本デザイン振興会)

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宮崎県の高鍋町で、地域の事業者と宮崎県内のデザイナーによる商品開発のプロジェクトが始まった。その名も「まんぷく TAKANABE」。町出身の偉人、石井十次の教え「満腹主義」から着想し、町のブランドへと育てている。

文・鈴木紗栄 日本デザイン振興会

2017年3月におこなわれた「まんぷく TAKANABE」の高鍋町内でのテストマーケティング

高鍋町(たかなべちょう)は宮崎県東側の海沿い中央に位置する町で、県内最小面積の自治体ではあるが、海と山の恵み両方を受けた農業と商業の盛んな町である。古くは奈良時代に城が築かれ、江戸時代には秋月家3万石の城下町として栄えた場所。高鍋藩により創設された藩校「明倫堂」からは多数の人材が輩出されたことから、「歴史と文教の町」と呼ばれている。

「まんぷくプロジェクト」は、九州初の“自治体×事業者×県内デザイナー×地元信用金庫”によるコラボ事業として2016年9月にスタートした。

町役場が主導し、町の事業者と宮崎県内で活躍するデザイナーで結成したクリエイティブチームが協働し、地域資源を活かした商品作りをおこなう。そこへ、地域に地盤を持ち地元企業の活性化を応援する立場の高鍋信用金庫と、デザインを通じて問題解決に携わる日本デザイン振興会が入ることで、ビジネス面とデザイン面の両面で事業をサポートしていく。また実施には全国信用金庫のメインバンクである信金中央金庫と県内企業の産業支援を担当する宮崎県工業技術センターも協力し、地域内外一丸となって活性化に取り組む体制だ。

これまでの町の課題として、町の事業者が美味しい食品を生産しているのに、その良さを充分に伝えきれていない、また各店舗が小規模事業体のため、なかなか町外に商品を売っていくことができないという状況があった。そこで、デザインにより商品力と広報力をつけ、町全体でブランドを打ち出すことで、町外の販売イベントにも出店できるようにとこの取り組みを始めた。

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