店舗を「便利に、楽しくする」アプリ 老舗文房具店の挑戦

文房具の老舗、伊東屋が銀座本店のリニューアルとともに、新しいスマホアプリを開発。開発にあたっては、徹底した議論を行い、実店舗の「良さ」と「不便さ」を整理。「店頭での買い物が便利に、楽しくなる」アプリを生み出した。

商品を「iMirror」と呼ばれる鏡の前に持っていくと、詳細な商品情報や在庫の有無、カラーバリエーションなどを知ることができる

1904年、看板に「STATIONERY」という英文字を掲げて始まった文房具の専門店「銀座・伊東屋」。いつの時代においても"一歩先"を歩んできた伊東屋が、2015年6月、「買う場所から過ごす場所へ」をテーマにリニューアルを行った。それに合わせて導入したのが、スマートフォンアプリ「メルシーアプリ」だ。オムニチャネル(実店舗とデジタルの融合)を実現するツールである。

商品を店頭の鏡に映すと......

「さまざまなチャネルで商品が購入できる状況の中、メルシーアプリは、単なるECではなく『新しい買い物体験』を提供します」

企画開発本部本部長・松井幹雄氏が語る「新しい買い物体験」とはこうだ。

例えば、「銀座・伊東屋」の5階、TRAVELフロアには、デジタルミラー「iMirror」が置かれており、店頭の商品を「iMirror」に映して、その商品の詳細な情報をチェック。気になったバッグがあれば、それを手に持つ自分の姿を見ながら、色違いのラインナップや在庫数を確認することができる。

「iMirror」に映さなくても、各商品に付けられたQRコード、JANコードをスマホで読み取ることで、商品情報の確認は可能だ。買うかどうか迷ったらお気に入りに登録することができ、購入したくなったら、店頭受取か配送かなどを選択する。店頭受取の場合でも、指定のカウンターで商品をまとめて受け取れるので、そのまま手ぶらでフロアの回遊を楽しめる。

メルシーアプリは全商品に対応しているわけでなく、2017年5月現在、「銀座・伊東屋」の約4100の商品を買うことができる。

松井 幹雄(伊東屋 執行役員 企画開発本部本部長)

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