2017年3月号
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社内ベンチャー成功への道

大企業で新事業を起こすには ベンチャー3つの効用

河原 春郎(JVCケンウッド 取締役 相談役)

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大企業や老舗企業で新たな事業を起こすにはどうすればいいか?新規事業のリーダーには、様々な圧力や障壁があるが、その中でいかに成功に導くか伺った。

JVCケンウッドの取締役・相談役の河原春郎氏は、2002年6月に、大幅減益で深刻な状況に陥ったケンウッドの代表取締役社長兼執行役員CEOに就任し、劇的なV字回復をもって見事に再建したことで知られる。その一方で、2001年にボランティア団体「ベンチャーを支援する会」を立ち上げ、現在もベンチャーの支援活動に取り組む。

「事業再建よりも、新規事業を興す方が本業」と話す河原氏は、若いころからさまざまな社内ベンチャーでイノベーションを起こしてきた。

東芝での1962年から82年までの20年間は、コンピュータ―による発電所の自動化に取り組んだ。"コンピュータ―"という言葉すらほとんど知られておらず、たった3人でのスタートだった。時代は高度経済成長期。年間十数基の大規模発電所が建設され、手動運転制御盤を操作する熟練技術者が不足していた。そこでコンピュータ―で自動運転する制御盤を開発、技術者を3人から1人に削減することに成功した。

80年代に入り、人が全く触らずに運転できる発電所を2基建設するころには、3人だったソフトエンジニアは、3000人規模になっていた。この時の成果によって、IEEEのFellowとなり、カーネギーメロン大学の殿堂入りを果たした。

その後、米国の会社との合弁会社のCO-CEOとして、燃料電池の開発と実用化に取り組み、93年には「21世紀プロジェクト」のまとめ役として、マイクロプロセッサやDVD、今のスマホの原型などの事業化の道を付けた。

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