業界の「キャッシュフロー」を逆に 会員制モデルに変えた新発想

創業者が日本初の角膜コンタクトレンズを開発して以来、コンタクトレンズのパイオニアとして業界をリードしてきたメニコン。「キャッシュフローを逆にする」という発想で、業界初のビジネスモデルを作った。

12月にメルスプラン加盟施設にて販売を開始した「1DAYメニコン プレミオ」。シリコーンハイドロゲル素材で高い酸素透過性とレンズの柔らかさを両立させた商品

健全なビジネスを取り戻す

月々1800円(税別)からの定額制で、眼科医の処方のもと、ライフスタイルに合ったコンタクトレンズを利用できる「メルスプラン」。高度管理医療機器でもあるコンタクトレンズを安心・安全に提供するため、メニコンが開発した会員制サービスだ。

定額会費を月々支払うだけで、レンズを常に最適な状態で使うためのサポートを受けられる。万一のトラブルで破損したり、近視の進行で度数が変わった場合にも、追加費用なく、新しいレンズを受け取ることができる。

このプランの誕生の背景には、1990年代後半、安くて便利で簡単な使い捨てレンズが登場したことがある。コンタクトレンズのトレンドは「高品質、安全」から「簡単、便利、安価」へと移り変わった。本来、高度管理医療機器であるはずのコンタクトレンズは日用品化し、誤った使い方による眼障害が増加していた。

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