2016年1月号
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アスリートが地域を変える

プロバスケに熱狂、沖縄で実現した「奇跡」

木村 達郎(沖縄バスケットボール 代表取締役社長)

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プロバスケで、ダントツの集客力を誇るチームが沖縄にある。琉球ゴールデンキングスは、試合会場を「劇場化」してファンを惹きつけ、地域に新しいスポーツ文化を根付かせる。仕掛け人は、異色の経歴を持つ経営者だ。

試合会場を徹底してショーアップし、スポーツ観戦をエンターテインメントにした

体育館の照明がパッと落ちる。暗転した空間で光り輝くミラーボールと色鮮やかなライティングが、体育館をライブ空間に変える。テクノ風の沖縄民謡をバックに、名前を呼ばれた選手がスポットライトを浴びながら、観客席に手を振る――。

本場NBAのようなインパクトを持つこの試合前のシーンは、bjリーグで優勝3回を誇る琉球ゴールデンキングスの名物だ。

キングスは、bjリーグで圧倒的な存在感を放つ。1試合の平均観客動員数が1500~1600人のbjリーグで、キングスのそれは3200人を超える。毎試合、体育館はほぼ満員で、立ち見も出るほど盛況だ。年間10万人を集め、スポンサー数は協賛を含めると約200社に達し、2007年のチーム創設から3年目以降、黒字経営を続けている。

しかし、初年度からこれだけの観客、スポンサーが集まったわけではない。キングスがbjリーグに加入した2007~08シーズン、観客数は約1600人、スポンサーの数も20~30社程度だった。運営会社の沖縄バスケットボール、木村達郎社長は「最初は、今のように毎試合3000人の観客でいっぱいになるとは想像もできなかった」と振り返る。

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