「問い」から革新的アイデアを生む 共創プラットフォームBlabo!

生活者と企業を結ぶ共創プラットフォーム「Blabo!」。1万人を超す登録者が、企業の課題にコメントを寄せる。WEB空間における共創のポイントとは何か。

BtoCビジネスをしている企業にとって、生活者のナマの声はのどから手が出るほど欲しいものだろう。そのためにグループインタビューやアンケート調査が実施されてきたが、生活者から企業側が望むような本音を引き出すのは難しい。企業に気を使ってネガティブな意見を避けたり、逆に、企業のウケを狙うような発言があったりして、そのコメントを真に受けてしまうと的外れなマーケティングになる可能性もある。

中古車販売業大手のガリバーが「Blabo!」での共創をもとに開発した、ショッピングモール内新業態店舗「HUNT」。観光情報の提供やお出かけシーンにあわせた車種の展示など、これまでの店舗とは全く異なる店づくりを行い、新しい顧客を掴んだ

「率直な意見」から商品のアイデアは生まれる

企業規模の大小を問わず、マーケティング担当者にとって生活者の本音を知ることは常に大きな課題となっている。かつて、外資系消費財メーカーのマーケターとして同様の悩みを抱えていたと明かすのが、Blabo(以下ブラボ)の代表を務める坂田直樹代表だ。生活者のニーズを引き出す試行錯誤のなかで、現在の事業である、インターネットを活用した生活者と企業の共創プラットフォーム「Blabo!」の構想が浮かんだという。

「私はシャンプーを作っていたのですが、グループインタビューやアンケートをしても生活者の本音に近づけていないと感じていて、どうやったら生活者に喜ばれる商品を作れるのか、わかりませんでした。でも、知り合いに気軽に話を聞くといろいろ良い意見が出てくる。その時に、面白いアイデアを持っているのに、それを活かす機会がない人がたくさんいると気づきました。そこで、『みんなの企画室』というコンセプトで、企業と生活者が直接やり取りできるプラットフォームを作ろうと思ったのです」

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