2015年4月号
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プロジェクトニッポン 長野県

長野県飯田市 リニア開通を見据えたサイエンスパーク構想

牧野 光朗(飯田市長)

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リニア中央新幹線の開業を視野に、サイエンスパーク構想を打ち出した長野県飯田市。「人的ネットワーク」を中心に据えた研究開発拠点を整備し、国内のみならず世界中から産業人や研究者が集まる地域を目指す。
文・白石史郎

 

飯田市は長野県で唯一のリニア中央新幹線の停車地だ

長野県南部、南信州の10万人都市、飯田市が大きな注目を集めている。12年後の2027年に先行開通するリニア中央新幹線の東京・名古屋間の長野県停車駅として決定しているからである。

各県1駅の原則で、品川(東京)、相模原(神奈川)、甲府(山梨)、飯田(長野)、中津川(岐阜)、名古屋(愛知)のわずか6駅しかない。

飯田への公共交通機関として現在、最も便利で便数の多いものは高速バスだが、東京から4時間あまり、名古屋からも2時間かかり、航空網が発達した現在では、「陸の孤島」といっても過言ではない。しかし、リニア開通後は、こだま・ひかりのような各駅停車型列車も1時間に1本程度運行される見込みで、飯田は東京から40分、名古屋から20分で出かけられる通勤距離圏となり、環境が激変する。

過去の整備新幹線の例をあげるまでもなく、長年の誘致運動の末に開通した新幹線が「ストロー効果」でかえって大都市に人財を流出させる結末を招いているケースは多い。飯田市ではこうした教訓を踏まえて、この千載一遇のチャンスを生かすために、どう構想しているのであろうか。

南アルプスと飯田市の街並み

動き出すサイエンスパーク構想

飯田市の牧野光朗市長は、1月8日の年頭所感で「地域にダイナミズムを創出する産業クラスター・サイエンスパークの形成」と題する構想を打ち出した。

牧野市長のいうサイエンスパークとは、「人的ネットワークをベースにした研究開発拠点」で、飯田市のもつ魅力や地域資源を高めることで、国内はもとより、世界中から魅力ある産業人や研究者が飯田に集うことを意味する。

具体的には、3つのポイントをあげている。
1.「地域の価値観」を見出すこと
2.「地域の価値観」を十分に理解するカタリスト(触媒者)を見出すこと
3.人的ネットワーク構築を容易にする環境を整えるためのプロを見出すこと

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