岩波書店創業者・岩波茂雄が広めた「日本型リベラルアーツ」

深い「愛国心」をもちつつも「リベラル」であろうとした男。書物を一般人に広め、文化を一大事業にした男の生きざま。岩波書店の創設者である“稀代の出版人”岩波茂雄の文化事業構想とは。
文・池内治彦 ノンフィクションライター

 

戦後、奇跡的再生をはたした日本は、高度経済成長期をへたのち、“バブル経済”と“バブル崩壊”をあいついで経験する。そしていまや「グローバル化」「ボーダーレス化」の波に呑み込まれようとしている。さらに今日のような「ネット社会」にあって、世界的にみてもこれまでのような人種、民族、宗教、思想、そして経済圏といった「国境線」そのものが不明確になってしまった感がある。

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