ITが変える「地域の暮らし」 遠隔医療のネットワークを実現

県が推進する「かがわ遠隔医療ネットワーク」の構築・運用を担うなど、地域のITインフラの整備を牽引してきたSTNet。中村進社長に、地域におけるITの可能性について話を聞いた。

中村 進(STNet 代表取締役社長)

―STNet はこれまで、地域のI Tインフラ整備において、どのような役割を果たしてきたのですか。

中村 当社は、1989年10月に第一種電気通信事業として、専用サービス、データ通信サービスの提供を開始しました。また、96年2月には、ネットウェーブ四国を設立し、個人向けインターネットプロバイダーサービスを開始するなど、早くから地域の情報通信環境の構築に取り組んできました。

2004年10月にはネットウェーブ四国を合併し、個人向け光サービス「ピカラ光ねっと」、「ピカラ光でんわ」などを提供して、2014年に10周年を迎えました。香川県内では約5.5万契約、四国全域では約17万契約をいただいています。

遠隔医療の実現を支える

―香川県産業成長戦略とも歩調を合わせた産学官連携の取り組みでも、成果を上げています。

中村 香川県と香川県医師会が整備した全国初の全県的な医療情報ネットワーク「かがわ遠隔医療ネットワーク」(通称「K-MIX」)には、当社も検討開始当初から参加させていただきました。

エックス線やCTの画像データをネットで転送し、離れたところにいる専門医の意見を聞くことなどができるサービスで、すでに約120の医療機関が参加しています。瀬戸内海の島しょ部で暮らす人々や過疎地で暮らす人たちに対しても、より良い医療を提供することで、暮らしの安全・安心の実現につながっていると思います。

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