長崎を東京から面白く 「現代の亀山社中」を目指す若手県人会

2011年に結成された、首都圏に住む長崎県出身者の会「しんかめ」。20代~30代の若者が100人規模で集う「しんかめ」は、長崎の自治体とも連携し、若者のアイデアを地域振興に活かす。

在京若手長崎県人会「しんかめ」には、100人を超える参加者が集う

地方経済が縮小する今、地域の将来を担うべき若者たちは仕事を求めて大都市に出ていってしまう。地域で育まれた才能が、その成果を地元に還元することなく、都市部に活躍の場を求める。全国に共通するこの悪循環の中で新たな可能性を示しているのが、長崎の在京若手県人会「しんかめ」だ。

2011年1月に結成された「しんかめ」の創設者の1人が、長崎市出身の大瀬良亮氏。電通の第2クリエーティブプランニング局に勤める大瀬良氏は、2010年夏、同郷出身の同僚とともに、第二次世界大戦で被爆した長崎県人の体験談や、被爆直後から現在に至る風景の変遷をデジタル地球儀上に記録する「ナガサキ・アーカイブ」を発表した。この体験が、「しんかめ」の結成につながったという。

「彼も僕も被爆3世で、1945年の原爆投下から65年目となる2010年に何かやりたいねという話をしていて、考えたのが『ナガサキ・アーカイブ』です。完成するとすごい反響で、世界中で紹介されました。この経験から、東京にいるからこそできる、長崎への貢献があることを実感したんです」

坂本龍馬の「亀山社中」がモデル

こうして長崎出身で在京の若手を集めようと動き出したところ、第1回の会合には予想を大きく上回る約80人の長崎県人が集まった。2回目は100人、3回目は130人と集まりはどんどん膨れ上がっていった。

大瀬良氏は、この集まりを坂本龍馬が長崎市で設立した日本初の商社とも言われる「亀山社中」をモデルに、「しんかめ(新・亀山社中)」と名付けた。

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