2014年12月号

地方創生 2つの輪

Linkers 全国の中小企業をつなげ、「眠る技術」を解放

前田 佳宏(Distty 代表取締役CEO)

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最適なサプライヤーが見つからないために、現在、年間数兆円以上もの機会損失が生み出されている。その課題を解決する新しいマッチング・サービスが始まった。

日本には多くの優れた技術がある。しかし、その技術が最大限に活かされているとは言い難く、高い能力を持つ中小企業、ベンチャーが全国各地に埋もれている。

その課題を解決するのが、Distty(ディスティ)が運営する、ものづくり系の中小企業・ベンチャー企業に特化したマッチングプラットフォーム「Linkers(リンカーズ)」だ。全国に在籍する1000名以上のコーディネーターが、約5万社の中小製造業から、大手企業が求める条件にマッチした技術を持つ企業を探し出す。今年1月に本格的にサービスを立ち上げて以来、大手から持ち込まれた依頼は80件を超える。

非公開情報も参照しマッチング

ディスティの前田佳宏社長は、「大手企業が新事業・新商品を立ち上げて量産体制までたどり着く確率は10%ほど。9割は、最適なパートナーが見つからず、頓挫している」と話す。

前田 佳宏 Distty 代表取締役CEO

その理由は、優れた技術を持つ中小企業の多くが、技術の漏えい、取引先との守秘義務などで情報をオープンにしていないこと。また、それらの企業が全国に散らばっており、特定地域での展示会や人づて、ネット検索だけでは候補企業の情報を収集するのが難しいことだ。

「最適なパートナーが見つからないため、年間数兆円以上もの新事業・新商品の創出機会が失われています」

「Linkers」は東北・中部・関西・九州の経済連合会など公的機関とも連携し、全国の中堅・中小企業の非公開情報につながっているコーディネーターをネットワーク化。このコーディネーターが、特殊技術を持つ企業や腕の良い職人のいる工場など、インターネットでは見つけられない情報を把握し、企業を絞り込む。そのマッチング成功率は、90%以上を誇る。

さらに前田社長は、「日本ものづくり株式会社構想」を掲げる。「Linkers」で有力な中小企業を選りすぐり、「日本ものづくり株式会社」としてまとめ、政府・大手商社などとも連携し、海外に向けて売り込みをかけるというものだ。

「あらゆる技術に対応する優秀な企業を集約し、信頼できるジャパン・ブランドのネットワークを築きたい。世界中からワンストップで受注を受けられる仕組みです」

「Linkers」は隠れた地域資源を発掘し、日本のものづくり産業が抱える課題を解決する。優れた技術・製品を探す企業にとって、日本を「宝の山」を変え、新たな成長の機会をつくり出そうとしている。

地方創生のアイデア

月刊事業構想では、「地域未来構想  プロジェクトニッポン」と題して、毎号、都道府県特集を組んでいます。政府の重要政策の一つに地方創生が掲げられていますが、そのヒントとなるアイデアが満載です。参考になれば幸いです。

※バックナンバーには、そのほかの都道府県も掲載されております。是非ご一読ください。

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