別府アルゲリッチ音楽祭 世界が驚く「手づくり」の音楽祭
カリスマ的な天才ピアニスト、マルタ・アルゲリッチが総監督を務める「別府アルゲリッチ音楽祭」。地方都市に密着したこの音楽祭は、日本が世界に誇る宝として輝きを増し続けている。
人気、実力ともに世界のトップを誇るピアニスト、マルタ・アルゲリッチ総監督自らが企画から関わる「別府アルゲリッチ音楽祭」は1998年より毎年開催され、今年で16回目を迎えた。“Argerich's Meeting Point”(アルゲリッチとの出会いの場)というテーマのもと、世界の著名な音楽家とアルゲリッチが共演を行い、若手音楽家育成のためにアルゲリッチ自ら公開マスタークラスで指導にあたるほか、若者や子どものためのさまざまなプログラムも注目を集めている。
1995年から3年間のプレコンサートを含む約20年間で、国内外から約16万人の聴衆が訪れた。地方都市でこのような世界的な音楽祭が継続的に開催されるのは、異例と言われている。その成功の陰には、立ち上げからずっと中心になって支えてきたピアニスト伊藤京子氏の存在があった。
千載一遇の機会を得て打診
「別府アルゲリッチ音楽祭」総合プロデューサーの伊藤氏は、福岡県北九州市出身。東京での高校、大学生活を経て、ミュンヘンに留学する。留学中に、「家に温泉のある暮らしがしてみたい」という母の願いから、両親は別府に移り住んでいた。このことが別府と伊藤氏の接点となる。
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