2014年8月号
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地域未来構想 岐阜県

「キッチンに住む」概念を発明

渡辺孝雄(トーヨーキッチン&リビング 代表取締役社長)

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関市で培ったステンレス加工技術と、独自のデザイン哲学を備え、世界から高い評価を得るトーヨーキッチンスタイル。本来、「隠すもの」とされていたキッチンを、「生活の中心」に据える提案で新市場をひらく。

北欧フィンランドの村、イヴァロのオーロラの輝きをイメージしたキッチン「iNO IVALO(イノ・イヴァロ)」。渡辺社長が旅の中で出会った情景をヒントに、生み出されたという

「キッチンに住む」というコンセプトを提唱し続け、アイランドキッチンの分野を牽引し続けるトーヨーキッチンスタイル。

名古屋市名東区にある本社兼ショールームではシステムキッチンを軸に、インテリアを総合的に提案。そこには誰しもが胸を躍らせる、洗練美に満ちた空間が広がっている。

そもそもだが、「キッチン」に対して消費者はいつから「デザイン美」を求めるようになったのであろうか。単なる「料理をするための空間」から「生活を楽しむための空間」へと人々の意識をシフトした同社の功績は大きい。

 

(左)1本の脚で立つ印象的なT型ボディのキッチンなど、新たなデザインを開拓
(右)V型フォルムを採用したキッチン。両手を自然に開いた角度になっており、オープンでゼロ動線を極めたアイランドを提案

消費者の意識を変革

1934年にステンレス洋食器メーカーとして岐阜県関市で創業したトーヨーキッチンスタイル(創業時の名称は「東洋食器製作所」)。関と言えば鎌倉時代から刃物産業が栄え、今や世界有数の産地として名をとどろかせる街である。本社機能を名古屋に移した現在でも、生産拠点は関に置いている。

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