医療のIT化 最適解はどこに

現在、ウェアラブルセンサが一般に浸透し、健康に関するサービスを提供しやすくなっている。しかし、それは一方で、個人情報の問題など新たなリスクを生み出している。医師や企業には、社会との関係を見失うことなく、サービスを設計することが求められる。

センサが搭載されたスマートフォンの普及によって、新たなヘルスケア・サービスが生み出される土壌が整ってきている Photo by Intel Free Press

現在、医療分野のIT活用でホットなところといえばウェアラブルセンサです。小さなコンピュータであるウェアラブルセンサを身に着けることによってその人の健康状態を把握し、離れた場所でデータの解析を行うことがある程度まではできるようになってきています。

整ってきたサービスの土壌

2008年からグーグルが「Google Health」という個人の健康管理を支援するサービスを行っていましたが、時代を先取りしすぎていたのか、2012年に終了しました。終了原因の一つには、スマホやタブレットといった解析するためのツールの整備、サービスの土壌がまだできていなかったことがあると思います。ツールが行き渡り、これを使って何ができるかということをユーザーが理解できて初めて、生活に組み込んで使用するサービスの土壌が整います。

 

2008年にスタートした、グーグルの健康管理支援サービス「Google Health」。当時はサービスの土壌が整っていなかったこともあり、すでに終了している

スマホが浸透した現在、健康に関するサービスが普及し始めるのはごく自然な流れでしょう。今年は、ウェアラブルセンサが一般に浸透する年になるのではないかと言われています。

ただ、別の問題として、日常生活の断片をすくい上げて解析するというのは個人情報のコアの部分になりますから、その取り扱いについては慎重にならなくてはなりません。

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