2014年7月号
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新発想で挑むヘルスケア

治療から予防中心の医療へ

渥美和彦(東京大学名誉教授、日本統合医療学会名誉理事長)

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疾病予防領域の重要性が高まる中、従来型の医療では対応できない問題も増加し、来る超高齢化社会に備えて、日本の医療には変革が求められている。今、抱えている医療現場の課題、そして解決に向けた方策とは何か。

今、医療は大きな転換期を迎えています。その要因として次の3つが挙げられます。

1つ目は、患者の病気を治すことに重点を置いた従来の治療から、病気にならないようにする予防治療にシフトしていること。2つ目は、燃料や電気など地球資源を大量に使う贅沢な近代医療から、資源の有効利用を重視したエコ医療への関心が急速に高まってきたこと。そして3つ目が、自分自身で自らの健康を守るセルフケアの時代に入ってきたことです。

近代医療の限界が明らかに

渥美和彦 東京大学 名誉教授 日本統合医療学会 名誉理事長

きっかけとなったのは、3年前に発生した東日本大震災です。電気、水道、ガスなどのライフラインがすべて絶たれた時、我々は近代医療がまったく役に立たないことを身をもって体験しました。そして、改めて自然の脅威に気付くと同時に、地球資源や自然環境が無限ではないことを再認識しました。

さらに世界的傾向として顕著なのが、世の中の価値観の変化です。インドや中国の東洋文明と、ヨーロッパの西洋文明が衝突して新しい文明ができ、新たな価値観が誕生しようとしています。医療も同様で、東西の医学が融合するというまさに千載一遇の機会です。

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