自社の「らしさ」を世界で共有

150を超える国々で事業を展開しているブリヂストン。創業80周年を迎えた2011年、企業理念のリファインを行った。それは、海外事業所の積極的な協力を得て成し遂げられた。

企業理念のリファインに合わせ、ロゴのリニューアルも行った

世界最大のタイヤメーカー、ブリヂストンは、世界25ヵ国に180以上の生産・開発拠点を持ち、150を超える国々で事業を展開している。そのグローバル企業が創業80周年を迎えた2011年3月、企業理念をリファインした。リファインとは、これまで築き上げてきた財産をさらに磨き上げるという意味が込められている。

「ブリヂストンらしさ」とは
何かを問い直し

石黒 啓史郎
ブリヂストン グローバルブランド戦略部

リファインされた企業理念は、創業者・石橋正二郎が社是とした『最高の品質で社会に貢献』を「使命」とし、その使命を果たすための社員の「心構え」を4つの4字熟語で表現したものだ。心構えは、『誠実協調』、『進取独創』、『現物現場』、『熟慮断行』。

事務局が、創業者のスピリットが込められた言葉を著作・記事等から丹念に洗い出し、海外事業所の役職者も含めたグローバル検討メンバーの意見を取り入れながら、絞り込んだ。

そもそも、始まりはリファインありきではなかったという。ブリヂストンの事業多角化、グローバル化が進展する中で、改めて“ブリヂストンらしさ”とは何か、従業員はどこに“ブリヂストンらしさ”を感じているのかを、社内調査を通じ、議論し問い直していくことが起点になった。

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