2014年4月号
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地域未来構想 宮城県

「美味しい」から始まる復興

ロクファーム アタラタ

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2013年9月、宮城県名取市に「農と食」がテーマの商業施設「ロクファーム アタラタ」がオープン。6次産業化、雇用、防災対策など、食を通じて被災地の課題解決を目指す。来場者は半年で5万人を突破。立ち上げたのは6人の経営者たちだ。

「ロクファーム アタラタ」

名取市の閑静な住宅街にオープンした「ロクファーム アタラタ」は、そばレストラン、ビュッフェ、パン工房、マルシェ、コミュニティスペースなどを備える複合商業施設。新たな雇用創出、1次産業の支援、環境や防災への意識啓発などをコンセプトに掲げ、立ち上げられた。

6人の経営者たち

島田昌幸プロデューサー

運営は「(社)東北ロクプロジェクト」。障がい福祉サービス事業や6次化事業のコンサルティング、建築事業、飲食店事業などを営む6人の経営者で組織する。それぞれの専門分野を生かすことで、他にはない独自の施設を作り上げた。

ロクファーム アタラタのプロデューサーを務める島田昌幸さんは、「アタラタから車で10分走ると、大津波で大きな被害を受けた閖ゆり上あげ地区です。施設とともに、被災地の復興の様子も見ていただきたい。そんな気持ちで、この地を選びました」と話す。

6人がこのプロジェクトを始めるきっかけは、被災地での支援活動時。甚大な被害を見て、「本当に必要な支援とは何だろう」と考えたという。「自分達にしか出来ない支援。それは、新たな仕事、新たな雇用を生み出す、新しい産業作りだと感じました」。右肩下がりの東北経済に追い打ちをかけるように襲った津波被害。新事業の創出は簡単な事ではなかった。「それでも、誰かがやらなければ・・・。強い気持ちで事業に臨みました」。

スピード感が重要

アタラタのオープンには、事業構想立ち上げから約2年を要した。震災後、資材・人件費が1.5~2倍に上がり、資金繰りに苦労したのが大きな理由だ。「開業にこぎつけたのは、仙台銀行が本物の未来を作る事業としてプロジェクトファイナンスで融資して下さったおかげです」。

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