都市構想と企業誘致で「にぎわい」を
高まる移住や企業立地へのニーズを受け、「安全・安心で住みやすい都市」を目指す岡山市。政令指定都市としての「にぎわい」をキーワードに策定されているのが、大森市長による都市構想と力強い産業振興の戦略だ。
大資本の中心市街地進出は「好機」
―今年11月、イオンモール岡山が開業します。中心市街地への大資本の進出を、どのような姿勢で迎えるのでしょうか。
これまで実施してきた、商業・業務・居住機能の充実といった市街地再開発事業などにより、中心市街地の活性化には一定の効果が見えてきました。イオンモールの開業で年間2,000万人の来訪者が見込まれ、広域からの人の流れがこれまで以上に増加すると予想されます。我々はこれを「好機」と捉え、駅前中心型の構成から、中心市街地全体のにぎわいにつなげていく必要があります。
施策としては、岡山城を核とした旧城下町エリアと、岡山駅を中心に発展したエリアの「回遊性の向上」と「魅力づくり」をキーワードに、中心市街地の活性化に「新たな挑戦」をしていきたい。大きな方向性としては、まず市が主体的に取り組める「回遊性の向上」に重点を置き、「自動車優先から人優先のまち」を目指します。
道路空間を使った社会実験の手法等も組み合わせ、市民の皆様に「まちの楽しさ」を実感していただく。それとともに、コミュニティサイクル「ももちゃり」の拡充をはじめ、自転車や公共交通の利便性が向上するような各種施策をパッケージとしてとりまとめ、来年度早期からの集中的な実施を目指しています。
高まるニーズで企業用地を確保
―東日本大震災以降、岡山市への移住・定住の相談増加や企業立地のニーズが高まっています。こういった気運に応える長期的なプランは。
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