進むスマートタウン構想

全国有数の日照時間と豊富な森林資源を背景に、メガソーラー発電やスマートタウン構想など、地域資源を生かした産業の振興と地域の活性化を計画する。

岡山空港に設置されたメガソーラー。昨年12月に運転を開始した。出力は3.5MWと、県内でも2番目の規模を誇る

2013年12月末時点で岡山県のメガソーラー発電所は24カ所、総出力約41.7MWで発電量4,877万kWh/年。全国のなかでもトップクラスの実績だ。その理由は雨が少なく晴れの日が多いという恵まれた日照条件と県の施策にある。

11年3月に策定した「おかやま新エネルギービジョン」は県の優位性を生かせる太陽光発電を重点分野の一つに位置づけ、20年までに25件のメガソーラーの誘致を計画した。県産業労働部産業企画課新エネルギー推進室室長の小林健二氏は「メガソーラーを設置できる遊休地を探し、事業希望者に情報提供するとともに、立ち上がりの12年度には補助制度も設けました」とその積極策を強調する。施策は的中、多数のプロジェクトが実現した。

赤磐市と西粟倉村でスマートタウン構想

もう一つはスマートタウン構想だ。小林氏は「再生可能エネルギーを活用することで、新たな視点での地域の活性化と産業振興を図ります」と狙いを語る。

現在、このスマートタウン構想のパイロット地域に認定されているのは赤磐市と西粟倉村。このうち赤磐市は再生可能エネルギーの普及にポイントを置く。太陽光発電は公共未利用地への事業者の誘致を行い、小水力発電は下水道の施設を利用して実証実験を実施している。県東部の丘陵地を造成して開発したニュータウンのため年々住民の高齢化が進み、交通手段やコミュニティのあり方に多くの課題を抱えている。

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