規制緩和で大幅コスト減、そして3つの構想

西日本最大規模の出荷額を誇る倉敷の水島コンビナートは、平成23年、総合特区の指定を受けた。規制緩和で企業のコストダウンを実現。競争力強化をはかっている。

石油精製、石油化学、鉄鋼、自動車など企業が林立する水島コンビナート

製造品出荷額は約4兆円

瀬戸内海に面する岡山県にあって、水島コンビナートの役割は重大だ。同コンビナートの製造品出荷額は約4兆円。その額は西日本最大であるとともに、県全体の製造品出荷額の約半分をしめている。

石油精製、石油化学、鉄鋼などの素材産業から自動車など加工組立産業の企業がひしめき合い、岡山県はもとより日本経済に対しても大きな影響力を持つ。県内の雇用確保の面でも水島コンビナートを持続的に発展させることが県の重要な課題といえる。

2007年には、「アジア有数の競争力を持つコンビナートとして地位を築く」ことを目標に「水島コンビナート国際競争力強化ビジョン」を産官が一体となって作成。さらに2011年12月には地域活性化総合特区の第1次指定として「ハイパー&グリーンイノベーション水島コンビナート総合特区」に指定されることとなった。

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