オランダ1国に匹敵する市場規模

物流業や食料品製造業などの企業が岡山県への立地を進めている。幅広いジャンルの企業を呼び寄せる岡山県の魅力とは何だろうか。それは、間違いなく「中四国の交通の要衝」という地の利が一番に挙がる。しかし、それだけではない魅力がある。

中国地方を横断し関西圏へつながる山陰自動車道。岡山IC付近の様子（提供：岡山県）

天・地・人の三つの利がクロス

「やっぱり岡山」をキャッチコピーに、県を挙げての企業誘致に力を注ぐ岡山県。企業好適地として胸を張るその理由について、岡山県企業立地推進課は「三つの利」を挙げる。

「欠航が少ない」「無料駐車場がある」など利便性も高い岡山空港。アジア各国への直行便もある（提供：岡山県）

「まずは【天の利】です。本県は降水量1mm未満の日数が全国第1位になるほど晴れの日が多く、台風など自然災害のリスクが少ないため、安定した操業が可能です。また、県内に活断層がほとんどなく、今後30年間に震度6弱以上の地震に見舞われる確率が低いといわれています。このことは、特に精密機器や情報関連の企業にとって大きなメリットとなっています。