日本発 高速鉄道デザインの本領

2027年(予定)には中央リニア新幹線で東京と約40分で結ばれる愛知県。果たして鉄道デザインと地域は、どのような関連性を持つのか。そして、今後はどのようなデザインコンセプトが求められるのか。

木村一男 名古屋学芸大学 メディア造形学部学部長

東京藝術大学美術学部工芸計画部を卒業した木村氏は、1958年に日産自動車に入社。入社5年目で初代「シルビア」の外形・内装のデザインに携わり、65年9月に同車は発表された。男性的なフォルムと、決して媚びることのないニヒルな"顔つき"は、現在見ても多くの者が「カッコイイ」と感じる、間違いなく我が国の自動車史に残る一台である。

さて、同氏の現在のメインワークは鉄道車両のデザインだ。その契機となったのは、日産自動車を退社し、日本インダストリアルデザイナー協会の事務局長を務めていた時であった。当時の国鉄は車両デザインに力を注ぐという方針を出し、デザイン委員会を立ち上げ、同氏に参画の要請があったのが始まりである。1979(昭和54)年のことであった。

歴史に残る名車両「100系」

木村氏らが最初に手掛けた「100系」(右)と「700系」(左)

そこで初めて企画の段階から関わったのが、2階建新幹線「100系」。木村氏は、このデビューに関してこう振り返る。

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