起業に必要な「適法性」の診断

Q

ベンチャー企業を設立し、新しくビジネスを立ち上げる場合、当該ビジネスモデルに法務的な問題がないかを、どのような観点で検討していけば良いでしょうか?
Fさん(20代後半、起業志望者)

A

ビジネスモデルの法務チェックは、(1)適法性((i)法律構成として正しいか、(ii)法規制に抵触しないか)、(2)適法利用性、(3)非紛争性の観点から行います。

(1)適法性

(i)について、右の図をご覧下さい。これは製造者からユーザーへの販売に関与する際のものですが、関与の仕方は2通り考えられます。

一つは製造者から一度製品を仕入れた上でユーザーに販売する方法で、「売買型」と呼ばれます。もう一つは製造者とユーザーを仲介することで手数料をもらうもので、「仲介型」と呼ばれます。売買型の場合には販売価格の100円が売上となる一方、仲介型の場合には手数料の10円が売上となる等様々な違いが生じます。

法的には仲介型であっても、図のようにお金は売買型と同じ流れのケースがあります。仲介型であるにもかかわらず100円を売上として計上してしまうと、大きな問題となることがありますので、法律構成がどうなっているかは必ず確認しましょう。

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