「経営理念」の全体像を深掘り

今回は、前回に続き「一連の落とし込みプロセス」の勘所を味得するために、そのPARTⅢとして、(1)経営理念から(5)行動指針への落とし込みの勘所を2点に絞り込んで解明します。さらに、特記として「"経営理念"主導型・実現型」経営の分野で、「世界的な模範企業」として広く認知されているジョンソン・エンド・ジョンソンの経営理念―「我が信条」―の要諦を紹介します。

経営理念と行動指針:両者間の相互促進関係

このシリ―ズの基本潮流となるテーマ― 経営理念づくりの「3点セット方式型」アプローチ― の第3点は、「経営理念」の「行動指針」への落とし込みです。

ビジネス経験が豊かな読者ならばすぐにピンと来ることですが、自社の「経営理念」と「行動指針」との間には、相互依存関係―持ちつ持たれつの関係―があります。そして、経営理念が全社的に見事に展開されている少数の模範企業の場合には、その関係は「相互促進関係」へと昇華します。

第三者の視点から見て、そうした模範企業には次の2つの顕著な特徴があります。

全文をご覧いただくには有料プランへのご登録が必要です。

  • 記事本文残り78%

月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!

初月無料トライアル!

  • 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
  • バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
  • フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待

※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。