大きな潜在力を秘める豊かな自然
低迷する日本の林業界の中で、環境配慮型のサステナブルな経営を行う老舗の速水林業。その経営手腕が全国的に注目を浴びる速水亨代表に、三重県の魅力について尋ねた。
三重県の東紀州には、全国から毎年4000人以上が見学に訪れる広大な人工林がある。この森林を管理・運営しているのが、江戸時代から続く速水林業の9代目、速水亨氏だ。森林の管理・運営に伝統的な手法と科学的なアプローチを取り入れ、環境配慮型の持続可能な林業を実践。付加価値の高い木材を生産するなどして先端的な経営を行ってきた。
食材の質を高めるバランスの良い環境
経営者としての広い視野と鋭い視点を持つ速水氏に、地元・三重にどんな魅力を感じているのかを問うと最初に「食」を挙げた。
「とにかく食べ物が美味しい。これはどこにも負けない。豊かな海があるから魚が美味いのは当たり前で、民宿に泊まって魚を食べるとこれはもう本当に美味しい。三重はさらに肉も美味しいんですよ。しかも安い。三重には松坂牛があって、伊賀にも隠れた美味しい肉があるんですよね。レベルが高いこの2つの肉があるから、ほかの肉のレベルも引き上げられる。豚も鶏もすごく美味しい。県の職員に三重の食材を東京で売りたいと相談を受けたので、ペニンシュラホテルを紹介したんですよ。そしたらすぐに熊野地鶏を採用してくれました」
この食材の質の高さを生み出しているのが、三重の豊かな自然だという。
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