20年に1度の式年遷宮が地域に与える影響
今年秋、20年に一度の式年遷宮を迎える伊勢神宮。建て替えられた新たな正殿に参拝しようと、遷宮の年には参拝客が大幅に増加する。この一大行事が地域に与える経済的インパクトはどのようなものなのだろうか。
2013年秋、伊勢神宮では「式年遷宮」を迎える。式年遷宮は20年に一度、ご神体を新しい正殿に遷す神宮最大の神事で、おおよそ8年の歳月をかけて内宮、外宮の正殿をはじめとする65棟の建物が建て替えられ、奉納される714種1576点の御装束神宝(神様の衣服や調度類など)が新調される。遷宮の始まりは、持統天皇の御世(690年)と伝えられ、戦乱で一時中断された時代もあったが、1300年受け継がれ、今回で62回目を迎える。
過去2回の遷宮時は参拝客が大幅増に
古より「お伊勢さん」と親しまれ、江戸時代には、「一生に一度はお伊勢参り」とうたわれた伊勢神宮の来訪者数は県下最大で、とりわけ遷宮の年は参拝客が大幅に増加する傾向にある。
過去2回の遷宮の参拝客数をみると、73年は前年比38.5%増の859万人、93年は同26.5%増の839万人と前年より大幅に増加している。昨年の参拝者数は803万人にのぼっており、今年は伊勢市が目標とする"1000万人"の達成に期待が高まっている。
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