政治経済に今も息づく開拓精神

インタビュー 東京広島県人会会長・大竹美喜会長

北海道に「北広島市」があることが示すように、古くから国内外に活躍の場を求めてきた広島県人。その気風は現在にも受け継がれ、多くのオンリーワン企業や著名人を生み出す土壌となっている。

広島県・湯﨑英彦知事や東京ドーム・林有厚代表取締役など、東京広島県人会の総会・懇親会には、多くの政財界の要人がそろう

広島県人の気風を一言でいえば、開拓者精神が旺盛で、活躍の場を国内外に積極的に求めることだろう。例えば幕末から明治にかけて、県内から移民として多くの人たちが新天地を求めている。当時のハワイでは広島弁が日本語だと思っていたというし、また北海道には今でも県人開拓の歴史として北広島市の名がある。

こうした活躍の場を求める人たちは、同郷人のつながりも大切にしている。東京の広島県人会は戦前からあると聞いているし、私が在住した50数年前、米国カリフォルニア州では、日本人会のメンバーのほとんどが同郷出身者で広島県人会のようになっているという。

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