2013年3月号
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ショッピングイノベーション

価格競争から脱却するためのヒント

内藤耕(産業技術総合研究所サービス工学研究センター副研究センター長)

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特売合戦が激化する中、一部の企業は品質競争へ戦略をシフトして売上げを伸ばしている。企業を疲弊させる価格競争から脱却するためには何が必要なのかを、成功事例から探る。

価格競争が激化している。多くの経営者は消費者ニーズが価格にあり、値下げしなければ客は来てくれないと考え、日々特売を行う。しかし価格競争の真の原因は人口減少に伴う市場収縮である。企業の淘汰も遅れ、供給量の減少が進んでいないのもそれに拍車をかけている。結果として市場で商品やサービスの供給過剰状態が慢性化しているのが〝価格競争〟の正体だ。

この供給過剰による価格競争は企業にとって厳しいが、消費者から見れば低い価格で選択肢が広がっているという意味でもある。これで消費者は安さだけでなく、これまで以上に品質やサービスの内容に関心を持てるようになった。つまりこれからの企業は価格の安さだけでなく、消費者による品質向上への要求の両方に応え続けなければならない。

これから企業は売上の減少とコストの上昇の両方の問題に直面する。人口減少が今後も続くことから、これまでの人口増加を前提とした経営戦略から根本的な転換しなければならない。このような社会状況の大きな構造転換の中で、流通や宿泊、飲食等といった様々な業種で価格競争から脱し、経営戦略の軸足を品質競争へ移して大きな成果を出し始めたところがある。ここでは小売業の取り組み事例をいくつか紹介する。

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