客を呼び込む売り場の魅力
競争が激しいアメリカの小売業界では、価格と品揃えだけでなく、売り場における顧客とのコミュニケーションで差別化し、業績を伸ばしている企業がある。
3億人を超える多様な人種、多彩な階層の人々が共存するアメリカでは、小売業者の顧客とのコミュニケーションも簡単ではない。海外の小売事情に詳しい日本小売業協会の国際・企画担当部長の近江淳氏は、「アメリカははっきりとした階層社会なので、厳格に顧客対象者を絞ったターゲットマーケティングが最も重要だと言われています」と語る。
「小売業者は所得だけではなく、感性、ファッション、生活スタイル等で顧客ターゲットを絞り込んでいます。そのターゲット層以外のことは気に留めない。日本の企業のように、多数のお客さんにそこそこのお金を使ってもらうのではなく、今まで1万円買ってもらっていたお客さんに2万円買ってもらうためにはどうしたらいいかを追求しています。お客さんが先にあって、そのお客に対して自分たちの方針をどうやって伝えて、買ってもらうかということを深化させているのが、日本とは違うところですね」
全文をご覧いただくには有料プランへのご登録が必要です。
-
記事本文残り74%
月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!
初月無料トライアル!
- 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
- バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
- フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待
※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。