江崎玲於奈博士が語る「つくばの使命」
2万人もの研究者を擁する、世界最大級の研究学園都市「つくば」。そのポテンシャルを最大限に発揮するためには、分野や組織の枠を超え、「相乗効果」を追求しなければならない。
茨城県は電気・製造業等の産業が集積する日立地区、原子力科学の東海地区、国立研究機関をはじめとする研究施設が集積するつくば地区などを擁し、「科学技術創造立県」を目指しています。
中でもつくば市は大学・国立研究機関に加え、化学・製薬・建設・情報技術・食品等70以上の民間企業の研究所が立地し、現在、研究者の数が2万人にものぼる世界最大級の研究学園都市です。
筑波学園都市は1963年の閣議決定により、新たに建設された科学技術の研究開発拠点であり、今年は、建設が決定されて、ちょうど50年目を迎えます。
東京都内の老朽化した10省庁、43の国立研究機関を移転することで、研究環境の改善を図るとともに、一極集中を緩和する狙いがありました。
組織横断的な活動で研究者同士の交流を促進
しかし移転当時、各省庁が所管する国立研究機関は独自に運営されて、つくばの研究活動を全体的に俯瞰し、統括する横断的組織がありませんでした。科学技術は分野や組織を超え、研究者同士が交流し、触発し合うことで、初めて集積効果が生れます。
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