地の利を活かした寄附金の活用

長野県の東部、群馬県嬬恋村との県境に位置する東御市。ふるさと納税を通して、生産事業者の生産意欲の向上につなげ、さらに高地を活かした寄附金の使い途を探る同市の取組を聞いた。

東御市 地域づくり・移住定住支援室 曽根川 歌織

寄附者の声を生産者へ届ける

東御市は長野県の東部に位置し、2004年に旧東部町と旧北御牧村が合併して生まれた。当初は、市の認知度が低いという課題を抱えており、ふるさと納税を「寄附者の方に東御市を知ってもらう」というシティプロモーションの手段として位置づけているという。 

東御市の主要な産業は農業である。年間平均降水量が900~1,000mm、晴天率は90%という実に恵まれた気候と、水はけの良い土壌からなる傾斜地でさまざまな農作物が豊かに育まれている。古くは江戸時代に養蚕用の桑の栽培が始まり、近年は巨峰に代表されるブドウ、八重原米と呼ばれるブランド米、国内でも有数の生産量を誇るクルミ(シナノグルミ)など、その生産品目は多彩だ。近年では、ワイン用ぶどう栽培もさかんで、国内外から注目される市となっている。

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