ラベル印刷で世界一の丸信 印刷・包装を軸に顧客課題を解決

1968年に福岡県南部の久留米市で創業した丸信。シールやラベル、紙器などの高い印刷技術と包装資材の取り扱いで、主に食品会社のパッケージをトータルで手掛けてきた。創業から53年、1年を除き売上を伸ばし続けている同社の平木社長に、成長の秘訣と今後の事業構想を聞いた。

平木 洋二(丸信 代表取締役)

従業員の力を引き出すため
導入した委員会制度が奏功

国産乾椎茸の取扱高日本一を誇る福岡県久留米市の兼貞物産で、進物用のかご製造部門としてスタートした丸信。1968年に独立して会社を設立した平木信義氏(現会長)は、包装資材の販売を手がけ、さらに他社と差別化を図るためにシール印刷を始めたことで、順調に業績を伸ばしてきた。現在は主に食品のシール・ラベル印刷、紙器印刷・加工、包装資材の商社機能を3本柱として事業展開し、従業員は450人を超え、35期連続増収を続けている。2021年12月には、経済産業省が主催する「はばたく中小企業・小規模事業者300社」にも選出された。

現社長の平木洋二氏が入社したのは、27歳のとき。2010年に40歳で社長に就任するまで、10年ほど「営業の現場で走り回っていた」という。

「先代はほとんどの事業を自ら立ち上げたため、強いトップダウン型のマネジメントで、工場でも細かく指示を出すタイプでした。そのため、従業員はルーティンの仕事はしっかりするものの、自分の考えで自発的に動く人は少ないという印象でした。それに対して、私は営業畑で製造現場のことまで詳しく分からない。できるだけ従業員の皆さんの力を引き出すようなスタイルのマネジメントを心がけることにしました」と平木氏は振り返る。

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