横河電機が見据える10年後の未来 さらなる変革へ向け舵を切る

1915年の創業以来、計測、制御、情報の技術を活用し、社会課題の解決に貢献しながら成長を遂げてきた横河電機。新型感染症で世界が動揺する中、2021年に、長期経営構想の抜本的な見直しと、2023年までの新中期経営計画を策定した。社長の奈良寿氏に、さらなる変革を目指す同社の取り組みを聞く。

奈良 寿 横河電機 代表取締役社長

顧客の業種軸で組織を再編

2021年5月11日、2023年度を最終年度とする新たな中期経営計画「Accelerate Growth(アクセラレート グロウス)2023」を策定した横河電機。あわせて、2015年度に「10年後のありたい姿とその実現」を目指し策定した長期経営構想についても、前回の中期経営計画策定時に一部内容を更新したものではあるが、近頃の世界の大きな環境変化を見据え、今回、抜本的な見直しを行った。

「新中計の策定と長期経営構想の見直しにあたり、YOKOGAWAグループの存在意義を表すYokogawa’sPurposeとして『測る力とつなぐ力で、地球の未来に責任を果たす。』を制定しました。これは、ものを測りコントロールして情報を束ね価値を生み出すという我々のコアコンピタンスが、幅広い製造業、生産活動の全てに関わることを表現したもので、それによって地球と人が共生する未来をかなえたいという思いを込めています」と奈良氏は説明する。

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