変わり続けることが持続的成長へのカギ 世界で商社の機能を果たす

近代日本の発展に大きな役割を果たしてきた歴史ある商社、ニチメンと日商岩井が合併し、2004年に誕生した双日。さまざまな事業環境の変化の波を、自らを変革し続けることで乗り越えてきた。その歴史やターニングポイント、今後のビジョンを、藤本昌義社長に聞く。

藤本 昌義(双日 代表取締役社長 CEO)

投資ができる組織へ
あり方を変えることから始まる

2004年に双日が誕生してから18年。発足当初は、財政基盤の回復を最重要事項とし、銀行管理下で投資を控え収益を高めることを第一としてきた。2007年には当時の双日として最高益を達成するも、翌年にリーマンショックが起きる。東日本大震災の起きた2011年には赤字決算となった。

その後しばらく、守りの経営が続く中、藤本氏は2014年に米国・ニューヨークから帰国。経営企画担当として策定した「中期経営計画2017」で、リーマンショック以降はじめて、3000億円の投資の枠取りをした。

「リーマンショックの2008年から14年頃まで、管理部門により投資内容、事業内容が厳しく管理される時代が続きました。ここでいきなり『投資をしなさい』と言われても、社員から案件や発想は出てこない。人のマインドを変えることが必要でした」と藤本氏は当時を振り返る。

藤本氏が社長に就任したのは2017年。次の「中期経営計画2020」でも引き続き3000億円の投資枠を設け、投資とトレードの両輪で会社を発展させていく方針を取った。

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